今年のうちに皆さんに伝えたいこと。

こんにちは、嫁子です(・Θ・)

今日は大晦日。

一年最後の締めくくりの日となりましたね。
皆さん、今年はどんな1年でしたでしょうか。

 

我が家は低燃費住宅のこの家に住み始めて、ちょうど2年が経過しました。

快適性・省エネ性をより高めるために試行錯誤を楽しんだ1年目とは異なり、2年目は試行錯誤から得られた我が家流の「住まい方」をある程度再確認しながら実践していく年になりました。

年中、家の中のどこにいても安定した温湿度で体への負担やストレスが軽減される生活。この家の素晴らしいところは今までも記事にしてきましたが、まだまだ伝えきれていないのかもしれません。

家族の健康と暮らしを守ってくれる「大切な人にこそ住んでほしい最高の家」。

この家に住み始めて、そう感じさせられることが多くなりました。

 

さて、

今年を締めくくる年末の本日は、どうしても今年のうちにきちんと書き残しておきたかったことがあります。

少し重い内容になってしまいますが、どうかお許しください。

 

 

私は、低燃費住宅の日常に感謝しながらも、心に引っかかっていることがありました。

それは 離れて暮らす親 のこと。

我が子が成長していくのと同時に、親は年々、年老いていきます。

自分たちはこの家で快適に、健康に暮らしているけれど、「親が住み続けている実家の住まい」はどうか?

「家の気密性・断熱性」、「耐久性」なんかまったく重視されることなく建てられた実家は既に築35年、もうあちこち傷んでいて、やはりそろそろ寿命なのかなという状態。しかも、阪神大震災の大きな揺れで家は半壊。大規模修繕したものの家の歪は大きく、閉まらなくなっているドアもあるくらい。次の地震が来たら建物は耐えられないのではないか…想像するととても恐ろしい。

当然、隙間だらけの家は冬になると家の中でも吐く息が白くなり、外気と変わらない寒さで冷え込む。リビングなどは暖房をかけるので室温は上がるけど、一歩廊下に出ると温度差が身体に堪え、お風呂やトイレに行くことが危険な行為になってしまう。

 

これからますます年老いていく親の住環境を、なんとか改善してあげられないか… そんなモヤモヤした思いを抱えていました。特に昨冬は例年にない冷え込みで、ヒートショックでも起こすのではないかと心配になり、脱衣所にも暖房をかけて気を付けてね、と声をかけていましたが…

 

今年の春。

母は脳出血を起こし、急逝しました。享年60歳。

身体も元気でまだまだこれからという時に、心配していたことは現実に起こってしまったのでした。

血圧が高くなってきているという話は聞いていましたが、もう少し対策ができていれば…

結果は違っていたかもしれません。

 

不幸にも色々な要因が重なってしまった結果だとは思います。しかし、「住環境が母の身体に大きな負担をかけ続けていた」ことが大きな要因であったことは間違いないと思っています。

「家」というのは、そこに暮らす人の生活の基盤であり、守ってくれるものであるはずです。

その「家」が原因となり、住む人の健康が害される。ましてや、その結果、命を落とすなんて本来あってはならないことです。

 

どうか、これから家づくりを考えられる方には、そこで暮らしていく大切な家族の健康と暮らしを守り続けてくれる家を計画してほしいと、心から願っています。

 

目先の費用や流行のデザイン、ネームバリューに振り回されていませんか?

身体にかかるストレスを軽減してくれるような室内環境ですか?

完成時の強度はいつまで維持してくれる仕様でしょうか?

「温暖な地域だから、そこまで性能を上げなくても大丈夫ですよ」と言われたら… 本当に将来の老後のことをよく考えてください。

健康を損なってしまっては、誰もいい思いをしないのです。

 

 

それから、

室内環境をコントロールすることに多くのエネルギーをかけなくて済みますか?

メンテナンスに高額な費用をかけなくても済みますか?

家にかかる費用は目先のイニシャルコストだけでなく、光熱費、メンテナンス費用を含んだトータルコストで計算してみましょう。また、体への負担から生じる医療費の増加も考えましょう。さらに、次世代の子どもたちが住み続けられることにより、子供たちが住宅ローンを背負わなくて済むという可能性まで考えてほしいです。

家は、子供たちの世代まで考えた長期的な視野で計画しましょう。

 

こうして、親を亡くして重ね合わせてしまうのは、高齢となった将来の自分。そして、子供たちのこと。

低燃費住宅で暮らしていれば、子供たちに余計な心配をかけなくて良いかもしれないという安心感はあります。

 

母もこの家で暮らしてくれていれば

 

まだ私は、母を思い出さない日は一日もなく、後悔と寂しさで胸がいっぱいになります。

しかし、前を向いて元気に生活していくことが何よりの供養だと思っています。

そして、大切な家族に同じことが起こってほしくないと切実に思います。

大切な家族を守るのは、「家」です。

 

 

暖冬とはいえ、冬はやはり寒く、体には負担がかかります。

体調管理には気を付けて元気にこの冬も乗り切りましょう☆

 

 

最後になりましたが、この1年も、大変ありがとうございました。

来年も皆様にとって素晴らしい1年となりますように(^^*

 

来年も変わらず、当ブログとhu-huを宜しくお願いいたします。

 

 

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“今年のうちに皆さんに伝えたいこと。” への8件の返信

  1. 嫁子さん

    ……
    心よりお悔やみ申し上げます…

    年老いた親の厳しい住環境…、心配なさった心境とても分かります。…
    こちらのブログで、兄弟で協力して親御さんに小さな低燃費住宅の戸建てを購入されたという話を知り、それはそれは最高のプレゼント、親孝行だな、と思いました(。
    叶えられることなら、大切な家族に、快適な住まいを…
    最高の贈り物ですよね

    1. みしょんさん
      コメントくださり、どうもありがとうございます。この記事で辛い気持ちにさせてしまったと思います、ごめんなさい(>_<) 人はみな、平等に年老いて、遅かれ早かれその生涯を終えます… できることなら、1日でも長く健康に暮らしてほしいです。 そうなんです、私も、親御さんに低燃費住宅をプレゼントされたあの話を思い出して…本当に素晴らしく、羨ましくさえ思います。

  2. 嫁子さん
    今回の内容は身にしみるほど同感です。
    私も低燃費住宅で家を建てると決めた時、まだ築10年程度の実家に住む自分の親と同居したいと考えていました。
    話すと長くなりますが両親はものすごく苦労して私を育ててくれました。
    私だけ暖かい家でぬくぬくしている中、実家の両親は寒い家が終の住処になっていくことがどうしても嫌でした。そのため恩返しにとも思って同居話を進めていました。
    築10年ならまだ買い手があるかもしれないし、ローンの残債もなくなる。
    共働きの私の子供の面倒も見てもらえる。親の老後の面倒は私が見る。
    そう心には思ってましたが、妻のこともあり同居話は白紙になりました。
    私の人生の後悔で唯一確定していることがそのことです。
    今の嫁子さんの心情が私の未来に見えて仕方ないため思わずコメントしてしまいました。。。
    クヨクヨしても仕方ないですが、人生うまくいかないものですね。
    fu-fu家の今年1年が良い年になるよう祈っております。

    1. バタピーさん
      コメントくださり、ありがとうございます。
      そうでしたか、バタピーさんは同居を検討されていたんですね。
      親御さんにとっては、親孝行したい気持ちは十分に伝わっているのではないでしょうか。実際に同居となると、色々と難しい問題も出てくるかと思います。私の身近にも、親子の良い関係を保つためにも同居はしないという考えの人もいます。状況が変われば考えも変わってくるかもしれませんが、元気なうちは余計に…かもしれませんね。
      私の母にも、実家の断熱リフォーム等を何度も勧めてみたりしてましたが、「あと何年生きるか分からないから、大がかりに直さなくて良い」と突っぱねられました…
      後悔先に立たず、とは本当によく言ったものですね。まさか、その日がこんなに早く来てしまうなんて、想像もしていなかったです…
      ハード面だけでなく、ソフト面からもフォローできることはたくさんあると思うので、バタピーさんはまだまだ後悔なんてせずに、一緒に過ごせる時間を大切にしてくださいね。同居が叶わなくとも、色んな形で親孝行をしてあげられるのが羨ましいくらいです。

      お互い、今年も良い1年にしていきましょう(﹡ˆ︶ˆ﹡)

  3. 嫁子さん
    うちの両親の住まいも同じような環境にあるので
    夏の暑い日や冬の寒い日は体に負担がかかっているのではと感じています。
    脱衣所には暖房器具を置くなどして対策をしていますが家の中全体を均一の温度に保つのは容易ではありません。
    冬場は特にファンヒーターや石油ストーブにかかる光熱費もかかります。
    石油ストーブは停電などの緊急時にはあればいいと思いますが日々の事となると、灯油の持ち運びも大変ですし、安全面で心配な所があります。
    これから新築やリフォームを検討している方には、嫁子さんと同じく長期的に考えてほしいと思います。

    1. きんちゃんさん、こんにちわ(^^)
      コメントくださり、ありがとうございます。
      ご両親の住環境、できるだけ温度差を緩和できるようにと、気にかかりますよね… 確かに、電気代やガス代もしかり、灯油の持ち運び等の安全面でも心配は尽きませんよね。高齢になればなるほど、快適な住環境の維持があらゆる面で負担にならないようになるのが理想です。低燃費住宅に暮らすことで、住宅性能が健康に及ぼす影響を肌で感じているオーナーだからこそ、共通して感じる思いなのかもしれませんね…
      低燃費住宅のような性能の家が、日本の住宅の標準になる日が早くきてほしいです。

  4. こちらの記事を、寒い実家へ帰省中に読ませていただきました。
    すごく考えさせられました。
    それから、今の私たちが実家のために何か出来ないかと考えていますが、
    気休め程度の事しかできないのではないか、と思えてなりません。
    それは、最終的に気密問題へとたどり着くからです。
    大規模な改修や建て替えは費用がかかります。
    また、どうにかなったとしても、
    低燃費住宅の施工可能会社が実家の近くにありません、、、。
    施工会社選び中に、
    断熱材が入っているのか不思議になるほど寒いお家や、
    暖房で驚くほど過乾燥状態のお家に出会いました。
    嫁子さんがおっしゃるように、
    高性能だけではなく、長期的なメンテナンス性や将来についても考えている低燃費住宅のような家が、当たり前となる事を切に願っています。

    1. じんちゃんさん、こんにちは(*˘︶˘*)
      コメントのお返事がブログに反映されていなかったようで、お返事遅くなりごめんなさい。涙
      盆正月に実家に帰省すると特に、暑い・寒いのストレスを強く実感しますよね…
      大掛かりな断熱改修でもしなければ、リフォームしたとしても気休め程度にしかならない懸念は同感です…低燃費住宅レベルの改修にならず、まとまった金額をかけて気休めにしかならないのであれば、割り切って冷暖房をフル活用し、その時期を一つ一つ乗り越えていくのが良いのかなと思ったりもします… それか、家族や本人が問題ないのなら、同居だったり、思い切って利便性の高いエリアのマンション等に住み替えるという選択肢もあると思います。誰にとってもこれは他人事な話ではないはずなのに、住まい手も作り手も、そこまで長期的に考えられてこなかった結果ですよね… 都市計画やこれからの住宅のありかたも含めて、低燃費住宅のような考え方・住まいがもっと浸透していってほしいですね。

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