家の向きが変だよ?!工事中の珍問答。大きな恩恵。

みなさんこんにちわ。夫の方です(*´ω`*)
先日のパッシブデザインの記事で建物を真南向きにした…という事を書きましたが、今日はそれに関する面白い?内容です。
我が家は分譲地の一角にありまして、建物を真南向きにすると、区画に対して変な角度で家を建てることになります。

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図で書くとこんな感じです。
(絵心なくて申し訳ございません💦)

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最初に図面を見た時は、何でこんな変な向きなん??と思いました。
周りの家は区画に対してきれいに収まるように建っているのに、我が家だけちょっと斜め向いてる‼️
しかししかし、パッシブデザインの考え方、土地の有効利用について考えるうちに、きちんと南向きに建てた方がメリットが大きい!!と感じるようになりました。
間取りも決まりいざ着工していくと、
やはり散歩の方から
「家の向きが少し斜めに向いてない?」「施工ミスではないですか?大丈夫ですか??」
とご指摘を受けました。しかも数人から…
さらには、
散歩の方:「何かの宗教ですか?」
私:「いえ、特に宗教はしてないですが…」
散歩の方:「聖地の方を向けているのですか??」
私:「いえいえ…南に向けています。笑笑」
我が家は地盤改良の時から大きなコマが何十個と地面に埋められていたし、変な向きで基礎が作られてるし、普通の家が建つとは思われてなかったみたいです(笑)
コマは地震や液状化を考慮した地盤改良であること、家の向きを真南向きにするパッシブデザインの考え方を説明すると
「おお〜それはすごい!!最近の家は違うね〜」と納得されて帰られていきました。
今はご近所さんになりたまにお話しますが、柱は緑色だし、暑苦しいまでのロックウール断熱材が張られるし、我が家の施工途中の現場は皆さん興味津々だったようです。
真南を向けて家を建てるデメリットはやはりあります。
・分譲地の区画に対して変な角度になる
・慣れるまで駐車が難しい
・不思議がられる(何かの宗教かと思われた 笑)
・区画に対する角度に寄っては、後付けの大型カーポートやガレージ設置に支障が出る可能性がある(屋根が干渉しやすくなる)
それに対してメリットはというと
・日射取得、日射遮蔽の効率が高い
・太陽光発電の効率が高い
・空きスペースの有効利用を考えやすい
例)縦長の細長いスペースはデッドスペースになりやすいが、三角形のまとまった空間だと物置なども置けて空間の広がりを感じる。
・窓から外を見てもお向かいさんと正対しないから気を遣わずに済む
・隣家への圧迫感が軽減される
デメリットに対してメリットが格段に大きいです。
対応してくれる工務店さんは少ないかもしれませんが、これから建築される方は是非ご検討ください(^-^)。
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パッシブデザインでは東西窓は条件付きだが…後編

皆さんこんにちわ夫の方です(^-^)
前回の続きです。
我が家は1階の東側に大きな窓があります。しかも外部遮蔽なしです。
パッシブデザインでは東西窓は条件付きなのですが…どうしてこんな事が可能になったのか!
について書きたいと思います。
まあ、見ていただきましょう。
冬の状況

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奥の和室から取った写真ですが、東側の窓からは午前中に日光がたくさん入ってきております☀️
すぐに室温も上がってきて、日射取得の効果が出ています。

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それから、4月…
晴天の日は室温が25度近くになりますので、そろそろ日射遮蔽を考える時期になりました。
最近撮った午前中の写真をご覧ください。

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外は晴れておりますが、直射日光は入ってきておりません。
これは、東側に家が建っており、その影を利用しているからなんです!!
3月下旬の春分の日あたりから、東側の家に遮られて直射日光は入ってこなくなりました。
間接光のみが朝から入ってきて室内は明るく保たれます。
これはシャドーチェックのおかげです。
低燃費住宅ではプラン時に必ずチェックしてくれます。
下の図のような感じで見せてくれます。
(我が家ではありませんが)

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こうやって一軒一軒、周囲の家の影を考慮した間取り、窓の配置を考えてくれます。
もちろん土地選びの段階から、仮想の家でシャドーチェックをしていただき、どちらの土地の方がメリットが大きい!…といったアドバイスもいただけます。
我が家もこのおかげで、東側に外部遮蔽なしの窓を設置する事ができました。
分かっていたとはいえ、春分の日頃からシミュレーション通り東窓から直射日光が入ってこなくなったのは、毎朝嬉しいものです😊
長い目で見れば光の取り入れ方、遮蔽の仕方次第で住宅の燃費(ランニングコスト)も大きく変わってきます。
家は車などより寿命が長いぶん、健康的で燃費の良い家に住みたいものです。
おっと、忘れておりました。
我が家はなぜ東窓を必要としたか!
私個人の要望でした。
嫁子さん、皆さんすみませんでしたm(__)m
私は夜型人間なので、社会生活に馴染んでいくためには、どうしても朝日を浴びて身体のリズムを整える事が必要なのです。
日照時間の短い冬は特にです(*´ω`*)
結果として、東窓追加により室内は明るく、時期により日射取得と日射遮蔽がうまく切り替わるおうちになりました☀️
私の要望をよりプラスに変えてくれた低燃費住宅さんには感謝です。
本当にありがとうございましたm(__)m
事前のシャドーチェック、本当に大切ですので是非やってもらってください(^-^)
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パッシブデザインでは東西窓は条件付きだが…前編

皆さんこんにちわ夫の方です。
本日はパッシブデザインで間取りを考える場合のお話です。
実はパッシブデザインでは東西の窓はNGまでとはいかないまでも、敬遠されます💦
どうしてもつけたい場合は、外部のブラインドかシェードとセットにしなくてはなりません。
しかし外部ブラインド、高いんですよね…シェードも2階となると操作時の安全性が気になりますし…(泣)
これは、東西の窓は日射遮蔽が難しいからです。
なぜ日射遮蔽が必要なのか…⁉︎
熱損失の少ない高気密高断熱住宅では、直射日光は室温上昇に大きく関与します。
冬場はできるだけ直射日光を取り込みたいので日光ウェルカム!!なのですが…夏場は遮光しないと部屋の中がオーバーヒートしてしまいます💦
「外部」と書きましたが、室内側のブラインドやカーテンでは、熱エネルギーは既に居住空間に入ってきているので、いろんな物が温まり室温が上昇してしまうのです。
何といっても、大人1人いるだけで1度室温が上昇するような保温性の高い家ですから…
そんなのエアコン回せばいいじゃん!
と思いますが、そもそもパッシブデザインとは、
「特別な機械装置を使わずに、建物の構造や材料などの工夫によって熱や空気の流れを制御し、快適な室内環境をつくりだす手法。」(大辞林第三版より)です。
できるだけ電気を使わないで済むように設計したほうがお財布にもいいですし、エネルギー資源の保全など環境にも優しいです。
低燃費住宅の寿命は長いですから(きっと)なおさらです!
という事で、パッシブデザインでは冬場は太陽のエネルギーを取り込み、夏場は遮光できるように間取りやデザインを考えます。
冬の日射取得と夏の日射遮蔽、同時にそんな事ができるのか!!
これは、
①建物は真南の向きを基準とする
②南側の窓の上から庇を出す
③東西には窓を設置しない
素人なりですが、この3点が基本と思います。
①〜③に共通して影響するのは太陽光の入射角との関係です。
夏場、6月の太陽高度

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CASIOさんのkeisan 太陽高度(一日の変化)より

暑い夏、正午付近は80度の角度から太陽光が降りてきます。このため、南側の窓の上に少し庇があれば十分遮光できます。
続いて冬、1月の太陽高度

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正午あたりでも35度程度の角度です。
庇をつけていても太陽光がしっかり入り、部屋に中を温めてくれます。
南側の窓は、庇一つで太陽光を制御できるのです(^-^)
こちらに分かりやすい図があります

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①真南を向けるのは、②庇による遮光効率を高めるからです。
建物の向きが真南から東西に振れるにつれ、庇があっても斜め上から入ってくる光の量が増え、遮光効率が下がってきます(^_^;)
余談ですが、①をしておく事で、太陽光発電を乗せた場合の発電効率も高くなります。(東向き・西向きは15%の効率低下)
③についてですが、東・西側の窓は季節に関わりなく、朝と夕方に低い角度から太陽光が差してくるため庇では遮光できません。
遮光するためには、ブラインドかシェードが必要になってきます。しかも外部で。
南北の窓で明るさが確保できれば、東側と西側には窓をつけない方が熱収支の制御もしやすいし、外部ブラインドなどの余計な出費も抑えられるわけです。
風通しのために小さな窓を設置するのはアリと思いますが、低燃費住宅のお施主様は屋内空間が快適なためほとんど窓を開けないんだとか…。
ここまでパッシブデザインで遮光対策なしの東西窓がNGになる理由について書きましたが、実は我が家では、東側に大きな窓があります!!
しかも外部遮蔽なしです‼️
長くなったので続きは次回に(^-^)
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