パッシブデザインでは東西窓は条件付きだが…前編

皆さんこんにちわ夫の方です。
本日はパッシブデザインで間取りを考える場合のお話です。
実はパッシブデザインでは東西の窓はNGまでとはいかないまでも、敬遠されます💦
どうしてもつけたい場合は、外部のブラインドかシェードとセットにしなくてはなりません。
しかし外部ブラインド、高いんですよね…シェードも2階となると操作時の安全性が気になりますし…(泣)
これは、東西の窓は日射遮蔽が難しいからです。
なぜ日射遮蔽が必要なのか…⁉︎
熱損失の少ない高気密高断熱住宅では、直射日光は室温上昇に大きく関与します。
冬場はできるだけ直射日光を取り込みたいので日光ウェルカム!!なのですが…夏場は遮光しないと部屋の中がオーバーヒートしてしまいます💦
「外部」と書きましたが、室内側のブラインドやカーテンでは、熱エネルギーは既に居住空間に入ってきているので、いろんな物が温まり室温が上昇してしまうのです。
何といっても、大人1人いるだけで1度室温が上昇するような保温性の高い家ですから…
そんなのエアコン回せばいいじゃん!
と思いますが、そもそもパッシブデザインとは、
「特別な機械装置を使わずに、建物の構造や材料などの工夫によって熱や空気の流れを制御し、快適な室内環境をつくりだす手法。」(大辞林第三版より)です。
できるだけ電気を使わないで済むように設計したほうがお財布にもいいですし、エネルギー資源の保全など環境にも優しいです。
低燃費住宅の寿命は長いですから(きっと)なおさらです!
という事で、パッシブデザインでは冬場は太陽のエネルギーを取り込み、夏場は遮光できるように間取りやデザインを考えます。
冬の日射取得と夏の日射遮蔽、同時にそんな事ができるのか!!
これは、
①建物は真南の向きを基準とする
②南側の窓の上から庇を出す
③東西には窓を設置しない
素人なりですが、この3点が基本と思います。
①〜③に共通して影響するのは太陽光の入射角との関係です。
夏場、6月の太陽高度

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CASIOさんのkeisan 太陽高度(一日の変化)より

暑い夏、正午付近は80度の角度から太陽光が降りてきます。このため、南側の窓の上に少し庇があれば十分遮光できます。
続いて冬、1月の太陽高度

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正午あたりでも35度程度の角度です。
庇をつけていても太陽光がしっかり入り、部屋に中を温めてくれます。
南側の窓は、庇一つで太陽光を制御できるのです(^-^)
こちらに分かりやすい図があります

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①真南を向けるのは、②庇による遮光効率を高めるからです。
建物の向きが真南から東西に振れるにつれ、庇があっても斜め上から入ってくる光の量が増え、遮光効率が下がってきます(^_^;)
余談ですが、①をしておく事で、太陽光発電を乗せた場合の発電効率も高くなります。(東向き・西向きは15%の効率低下)
③についてですが、東・西側の窓は季節に関わりなく、朝と夕方に低い角度から太陽光が差してくるため庇では遮光できません。
遮光するためには、ブラインドかシェードが必要になってきます。しかも外部で。
南北の窓で明るさが確保できれば、東側と西側には窓をつけない方が熱収支の制御もしやすいし、外部ブラインドなどの余計な出費も抑えられるわけです。
風通しのために小さな窓を設置するのはアリと思いますが、低燃費住宅のお施主様は屋内空間が快適なためほとんど窓を開けないんだとか…。
ここまでパッシブデザインで遮光対策なしの東西窓がNGになる理由について書きましたが、実は我が家では、東側に大きな窓があります!!
しかも外部遮蔽なしです‼️
長くなったので続きは次回に(^-^)
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“パッシブデザインでは東西窓は条件付きだが…前編” への1件の返信

  1. こんにちは〜(^∇^)
    我が家も東西に窓がありません。
    家もナナメに建っているので、パッシブデザインを知らない人からは(特に年配)「欠陥住宅じゃないの?」と言われましたよ~(笑)
    母親世代では、家に大きな窓が沢山あるほど良い家だと言われていたらしく、実は私も部屋ごとに大きな窓は必要だ!と考えていました(^^;
    低燃費さんの家に住み始めてからは、窓を開ける事が殆どないので、必要なかった!と分かりましたが。
    夫さんの家は、窓が沢山あって解放的な創りになっていますよね(^^)
    続きを楽しみにしています。

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