今日は、現在のキッチン構想に至るまでの紆余曲折を振り返るお話を。
家づくり計画スタートほやほやの頃。
ハウスメーカーの完成見学会などに行くとよく使われていた、ヤマハやリクシルのシステムキッチン。
人工大理石でカラフルなものが多く、お手入れもラク、収納も使いやすくてイイねという感じでした。
この頃はこだわり云々以前に、知識も何もなくて…目の付け所が分からないので、何を見ても輝いて見えていました。
しかし夫君は言います。
「俺は人大はイヤだ。ステンレスがいい」
パッシブデザインで、あらゆる面でハウスメーカーの家とレベルが違いすぎて、驚きや興奮を通り越して大きなショックを受けました。中でも一番ショックだったのは、LDKの中で圧倒的存在感を放つ、トーヨーキッチン。こんなカッコいいステンレスキッチンが世に存在していたなんて…そして食洗器にはMiele(ミーレ)。おしゃれな海外機器まで入っている。私なんて、トーヨーキッチンも、こんな海外の食洗器も見たこともなかったのに(読み方すら分からないのに)。
すっかり無言になり、半泣き状態でその見学会を後にしました。この時はっきり突き付けられたのは、家づくりに対してあまりにも自分たちが無知すぎるということ。こんな状態では、まだまだ家は建てられない。もっと勉強しなければ!!
それからというもの、何かに取り憑かれたように、休みになると片っ端から見学会を行脚する日々が始まりました。トーヨーキッチンのショウルームにも何回通ったかな…笑 Miele食洗器の使用体験会にも参加しました。すっかり、おしゃれでカッコイイ大きなキッチンの虜になった私たち。自分たちの家にも、トーヨーキッチン+ミーレ食洗機を導入しようと盛り上がっていました(真似って言わないで)。
(2016.9.21追記〜トーヨーさんのHPを拝見したところ、ワークトップのステンレスにはSUS304を使用しています、と記載されていました。あれ?いいステンレスだよ…いつの間に変わったのか??)
次に、ステンレスの品質としては最良の18-8ステンレス(追記〜前述のSUS304と同じものと捉えていいかと思います)を使っているオールステンレスキッチンをということで辿り着いたのがクリナップ。ステンレスの仕上げはヘアラインにしたかったので、私達が狙いを定めたのはクリナップの中でも最上位のS.Sでした。話を聞いてみると、重いステンレスの引き出しを支えるレールだってとても品質の良いものを使っているんだとか。シンプルでかっこいい見た目と品質の高さはさすがです。しかしねぇ、これが高いんですよ…この頃にはもう、キッチンタイプはフルフラットのアイランドもしくはペニンシュラにしよう。そして背面にももう一つキッチンを、と思っていたので、参考までに見積もりを作ってもらったりもしましたがとにかく値が張って仕方ない…しかし土地すら決まっていない状態では、その金額の高さすら漠然として、リアリティーがないんですよね。
およそ3年もかけて熟考してきたキッチン選びもようやく決着しました(?)し、ワクワクと共に安心感に包まれます。よし!設備関係もだいぶ希望が固まったし、家具でも覗きに行ってみようかと訪れたのが、低燃費住宅の完成見学会で家具展示をしていた家具屋さんです。この家具屋さん、アンティーク家具も多く取り扱っており、自然素材に囲まれた低燃費住宅のテイストとよく馴染んでとても素敵なのです。ちょうどその時にはソファ展なるものも開催されており、良い機会だからとりあえずソファ全部座ってみようよということで店の奥に入ります。
そこで目にしたものは……
ダイニングテーブルと一体型の、大きな造作キッチンだったのです。それがまぁ、なんともなんとも素敵な仕上がりで…キッチン本体は夫君の大好物、オールステンレス。カウンター部分は木なのですが、今までに見てきた造作キッチンにはない質感と仕上がりなんです。さすが家具屋さんの仕事だけあるわ…夫君、いつになってもそのキッチンから離れようとしません。嫁子は隣で、内心、(もうリクシルって決めてるのに~!(もうこれ以上悩むの疲れた))という心境。たぶん顔にも思い切り出ていたと思いますが、夫君は気づかないふりでそこの社長さんに色々と質問をぶつけます。
…オーダーだからIHも食洗器も好きなの入れられますよ~…
…この展示のキッチンは費用いくらだったんですか?エッ そんなに安く??!…
二人の会話が遠くで聞こえます…
皆さん、もうお分かりですね。
後日、気力と体力の復活した嫁子もめでたくすっかりその気になり、この家具屋さんでキッチンを作ってもらうこととなったのでしたー!!!
ふぅ。キッチン回顧録フィニッシュ!笑
長文にも関わらず、最後までお読みいただきありがとうございます(*^^*)
ポチ応援してくださりありがとうございます!!
更新の励みになります♡