一般的な住宅の必要加湿量はどのくらいか

みなさんこんにちわ夫の方です_φ(・_・
本日は一般的な住宅で必要な加湿量はどのくらいか、について書きたいと思います。

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これまで湿度の話は相対湿度について書いてきましたが、今日は空気が含む水分量についての話です。
これは、「絶対湿度」に関連する内容ですが、絶対湿度とは、空気1kg中に存在する水蒸気量(kg)です。
しかし空気1kgは温度によって体積が変わるし、ややこしいんですよね(~_~;)
普通に言われている湿度とは相対湿度の事だし、その相対湿度は1㎥中が基準。
家の体積も決まってるし・・・という事で、今回も体積を基準とする飽和水蒸気量を使って説明しようと思います。
またしてもこのグラフを参考とします。

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画像お借りしています
まず、
①家全体でどれだけの容積か
を計算します。
標準的な住宅の大きさとして、37坪(床面積 約122.3㎡)で天井高2.4mの家だと、だいたい294㎥の容量があります。
吹抜けなどがある家も考慮して、300㎥で設定します。
②その中で空気が含む水分量を計算
ここに外気の温度5℃、湿度50パーセントの空気が入ってきたとします。
5℃の空気の飽和水蒸気量は6.81gです。
その50%は約3.4g(1㎥あたり)です。
これに家の容積を掛けると
3.4g×300=1021.5
家の中にある水分量は1021.5gです。
③暖房時の必要水分量を求める
この空気を20℃まで温め、湿度50%を維持する場合、
20℃で湿度50%の空気が有する水分量は、飽和水蒸気量が約8.7g(1㎥あたり)なので、家の容積を掛けると
8.7g×300=2596.5g
不足する水分量は
2596.5-1021.5=1575g
なので、約1.5リットルを加湿すれば20℃湿度50%になるのです。
これは、あくまでも家全体で外気が5℃の場合ですので、外気が暖かかったり、リビングだけでいい場合はもっと少量で済みます。
④24時間換気を考慮する
現在の家では、2時間に1回、家中の空気が入れ替わるように24時間換気システムを設置しなければなりません。これは2003年に建築基準法が改正されてから義務づけられています。
このため、顕熱交換タイプ(温度の交換)の換気システムで外気5℃湿度50%の空気を入れ替えていくとすると、2時間毎に1575gを加湿しないと湿度50%を維持できません。
1時間にすると、約788gです。
これ、約20畳(体積80㎥)のリビングダイニングルームだけの場合、計算しますと約210gなんです。
◾️まとめ
外気5℃湿度50%の外気を取り込み、20℃湿度50%を目標に加湿する場合、
○37坪の家全体で1時間あたり約788g
○20畳のリビングダイニングだけだと1時間あたり約210g
の加湿量で大丈夫なのです。
実際は隙間のロスや空気の循環の仕方に影響されますので目安ですが。
どうですか?
案外少ないですよね。
外気温が5℃より高いと、さらに少なくていいのです!
以前のマンションでは、最初は大きな加湿器を使っておりましたが、これを計算してからは小さな加湿器に買い替えました(^-^)

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賃貸マンションはシングルガラス+アルミサッシだったためその部分が冷えて毎朝結露しましたが、加湿のしすぎを防ぐ事により、結露の量はかなりマシになりました。
皆さん、加湿のしすぎに注意しましょう(^-^)!

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