我が家の「緑の柱」屋外実験場のサンプル掘り起し!!(1年後)

こんにちわ夫です(^^)/

今年は6月下旬の遅い梅雨入りとなりました。
この週末は広域で雨が降ったようです。

大雨から災害の懸念されている地域もありますので、水害や土砂災害には十分注意したいところです。

 

さて、本日も先週に引き続き、「緑の柱」ネタです。

先週は我が家の庭にある「緑の柱屋外実験場」の1年経過後の様子を報告しました。

今回は各サンプルを堀り起こしての地中部の確認です。

このところ出張続きでしたが、何とか休日の空き時間に作業することができました。

では、さっそくまいりましょう。

サンプルの引き抜き

各サンプルを土中から引き抜きます!

かなり土を掘り返すことを想定していましたが、あまりにも簡単にすっぽ抜くことができました。


見ての通り、きれいな抜きあとです。

下の写真が土から抜き取ったサンプルです。新鮮野菜のように土付きです。

きれいに洗います。そして乾燥。


逆さに立ててみます。

左が緑の柱、

中央が無処理のサンプル

右が外構用のサンプルです。

 

各サンプルの状態を観察

では、もう少し近寄ってみていきましょう。

まずは無処理のサンプルから

1年間土中にありましたのでもっと黒ずんでいるのかと思いましたが、思っていたよりはきれいでした。

とはいいながらも、側面には腐朽菌がついており、ところどころ窪んでいるところがあります。

恐らく、土中で分解されているものと思われます。シロアリは入り込んではいないようです。

天然乾燥材ですので、やはり強いのでしょう。

 

そして、緑の柱です。

無処理のサンプルに比べるとかなり状態はいいのですが、それでも表面には菌が付きかけているのか、

虫食い状に暗色になっています。

4面のうち2面がこのような状態です。写真に写っていない側の2面はほとんど変化がなくきれいな状態でした。

右側に無処理のサンプルが少し写っていますが、表面の状態はかなり違うので保存剤の効果により木材が守られていることが分かります。

 

では、最後に外構用の緑の柱です。

地上だった部分と地下だった部分の境目がほとんど分かりません。

一年間土中にあったのか!?? というくらいにダメージがありません。

もう、素晴らしいの一言です。

外構用の緑の柱は、住宅用と比べて薬剤浸潤量が2倍になっているのですが、

十分な効果が確認できます。

外構に木材を使用するなら迷わずコレですね!

 

まとめ

今回、屋外実験場の各サンプルを土中から引き抜いて1年後の状態を確認したわけですが、緑の柱は強く、薬剤(ACQを用いた木材保存剤)の効果が十分に確認できました。

また、薬剤の浸潤量が多い外構用の緑の柱は、格段に腐れに強いことが分かりました。

今回、シロアリの被害は確認されなかったわけですが、防蟻性に関しても同じような結果になるのではないかと予想されます。

今後の変化を継続して確認していきたいと思います。

 

 

番外編

さて、やってきました番外編、ベイマツとホワイトウッドのサンプルの状態を報告します。

何気にこちらも気になっておりました。

掘り出して、洗って、乾燥。

乾燥後のサンプルがこちらです。

断面がこちらです。

 

地上部と同じく、地下部もひび割れが生じていますが、ひび割れたところからどんどん腐食し、分解していっております。

無処理のスギ材のサンプルと比べても劣化速度が速いです。

来年にはもっとスカスカになっているような気がします。

では、またの報告をお楽しみに。

 

 

これからの季節、冷房を使用することが多くなると思いますが、冷やしすぎの夏風邪には注意しましょう!

 

 

 

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我が家の「緑の柱」屋外実験場のその後(1年後)

こんにちわ夫です(・ω・)ノ

 

ここ数日は雨模様です。

今年、関東では雨はそこそこ降っているようですが、西日本ではあまり降っていません。

香川県民としては、毎年この時期、高知県にある早明浦ダムの貯水位が気になります。

現在、早明浦ダムの貯水率は60%程度。

このまま雨が少ない状況が続くと取水制限が始まるだけではなく、学校のプールの授業もなくなってしまいます。

水泳好きだった私は、小学校の時にプールの授業ができなくなってすごく残念な夏を過ごした経験があります。

豪雨災害は生じてほしくないですが、一定の雨は降ってほしい。

豪雨の発生頻度はここ数年で確実に増えてきております。そして、それが地球温暖化と因果関係があることも明らかになっています。

自然災害の低減に向かって、今後さらに低炭素社会の取り組みはしていかなければならないと真剣に思います。

それは、ハイブリット車を導入するのと同じく、住宅においても低炭素化(←低燃費化)がもっと進んでいかなければなりません。

そういう意味でも、「快適・健康な生活を維持できる。且つ、低燃費な住宅」がもっと広がってほしいと願っています…。

こういう思いから、このブログを続けております。

 

さて、

前置きが長くなりましたが、本日はタイトルの通り
我が家の「緑の柱」屋外実験場の1年後の様子を報告したいと思います!

久々にやってきましたこのシリーズ。

開設から1年、早いものです(;^ω^)
それぞれのサンプルは野ざらし雨ざらしの中で1年、今はどうなっているのか・・・

 

 

実験をはじめた経緯

我が家の庭で、なぜ「緑の柱」の実物サンプルでの実験場を開設しようと思ったのか、
ずっと読んでいただいている方はすでにご存じかと思いますが、こちらの記事をご覧ください。

 

キッチンの緑の柱に異変が…②コシイプレザービングの回答!

 

我が家の植栽スペースでも「緑の柱」の屋外実験開始!

 

早い話が

・当時、「緑の柱」は防腐、防蟻効果の持続期間が長く、構造材の割れや変形も防止するということだった。しかし、我が家の居住空間に見えている緑の柱に割れが生じたことがきっかけで、緑の柱について、いつものようにとことん調べた。
・コシイプレザービングさんの試験場では、緑の柱の「薬剤」の検証試験をしており、効果が高いことが実証されている。

・しかし、それはしっかりと薬剤を浸潤させたサンプルでの試験結果であり、実際の建築に使用される「緑の柱」での試験は行われていない。
・実際に我々の家に使われている「緑の柱」の効果を実物で試してみたかった。

・ちなみに、「緑の柱」は耐震性を維持しつつ安全性の高い構造材。素晴らしい木材であることは間違いない。
ということになります。

 

では、実験結果にいきましょう。

 

〇実験開始~6か月後の状態(2018年6月1日~12月2日)

これまでの状態として、過去記事の写真をご覧ください。

〇実験開始時(2018年6月1日)

埋設時の各サンプルです。非常にきれいです。

真ん中が無処理のサンプル、左が住宅用構造材となる緑の柱のサンプル、右が外構用の緑の柱のサンプル。

住宅用と外構用の違いは、木材保存剤の浸潤量が2倍となっています。

また、真ん中のサンプルは無処理とはいえ天然乾燥材ですので、これ自体でも高温乾燥材と比べて強いです。

ちなみに木材保存剤は「マイトレックACQ」という銅イオンを主体とした溶剤で、一般的に用いられる防腐・防蟻剤に比べてはるかに安全性が高いです。

 

〇1か月後の状態(2018年7月1日)

真ん中の無処理のサンプルで割れが生じ、黒くなり表面に菌が付き始めています。

 

〇2か月後の状態(2018年8月5日)

2か月経過時点で

・無処理のサンプルでは断面の割れが大きくなり、側面にも菌がついてくる(中央)

・緑の柱は少し割れた程度で菌はつかず(左)

・外構用処理材も少し割れが生じた程度で全く大丈夫(右)

 

 

〇6か月後の状態(2018年12月2日)

中央の無処理のサンプルの表面が黒ずんできました。

 

〇無処理サンプルの断面アップ

6か月後の状態

〇緑の柱のサンプル

6か月後の状態

こちらも割れの大きさは変化なし。菌はついておりません。

先ほどの無処理のサンプルと比べるとかなり違いますし、きっと薬剤の効果も維持しているのでしょう。

 

〇外構用処理材のサンプル

6か月後の状態

全くの変化なしです。余裕のよっちゃんです。

 

以上がこれまでのサンプルの設置~半年後の経過です。

ではいよいよ、1年後の状態をお見せします。

 

 

〇実験開始1年後の状態(2019年6月2日)

各サンプルの全体写真

上の写真と見比べると分かるのですが、特に真ん中の未処理のサンプルはだいぶ黒ずんできたな~という感じです。

では、それぞれの断面と側面を見ていきましょう。

 

無処理サンプル

一番上の埋設時の写真と比べるとかなり色が変わっています。

断面に菌が入り込み、側面もかなり黒ずんできました。

 

緑の柱サンプル

埋設時と比べると、緑色が薄くなっているのが分かります。そして、側面の右側と左側で色が違います。

右側は南を向いているので、直射日光によりより色あせたのだと思います。

断面、側面ともに少し黒ずんでいるように見えますが、前日の雨が残っているだけで、菌がついているわけではありません。

無処理のサンプルに比べるとずいぶん違います。

見た目でも木材保存剤の効果が出ていることが分かります。

 

緑の柱・外構用サンプル

こちらもほんの少し黒ずみが出てきたかな?という感じですが、まだまだ余裕のよっちゃんです。

さすが外構用。

 

〇まとめ

実験開始から1年が経過し、それぞれのサンプルに差が出てきております。

無処理のサンプルの劣化はやはり早そうです。

まあ、普通に木材を1年間外に出してほったらかしたら…こうなるわな。という印象です。

通常の家で考えた場合、軒下や壁の中の構造材は直射日光や雨が直接あたることがないにしても、夏の高温多湿や蒸れ、冬の乾燥・結露にさらされます。そして、早ければ10年前後でシロアリや腐朽菌の影響で耐震性が低下する事態が発生することもあります。

「緑の柱」はさすがに直射日光により緑色が色あせてきましたが、まだ全然大丈夫です。

この過酷な条件下で、今後どこまで持ちこたえるか! 引き続き経過を見ていきたいと思います。

 

 

〇番外編

上記の3本のサンプルの隣にセットしてありましたホワイトウッドとベイマツのサンプルの状態を報告します。

 

設置当初の状態がこちらです。

ホワイトウッドはその名の通り白っぽい木材で左側のサンプル、ベイマツは赤っぽい右側のサンプルです。

これから1年後、どうなったかというと

ありゃりゃ~という感じです。

設置当初の白さや赤さはどこへやら…側面には菌がつき、黒ずんでいます。

芯のほうから周辺部に向かって細かな割れが生じており、明らかに劣化が早いです。

こちらも、今後どうなっていくのか楽しみですね。

 

〇次回予告!!

かなり長くなりましたので、今日はここまでにしたいと思いますが、
次回は、このサンプルを掘り返して地中部を確認します!!

このサンプルの半分は地中にあり、土壌中の微生物や腐朽菌、シロアリなどの、木材を腐らせ、分解しようとする生物の作用をもろに受けています。

この作用も自然の摂理ですので、豊かな自然が維持されるうえで当然必要な作用です。しかし、家にとっては大敵。

 

緑の柱の木材保存材の効果はこれらの分解作用からどれくらい木を守ることができるのか!
掘り返して確認してみたいと思います。

お楽しみに!!

とは言いながら、このところ出張続きであまり時間がありませんので、時間がとれるかどうか、ちょっと弱気です(汗)

記事が遅れたらごめんなさい(>_<)

 

 

これからはより暑さが増してくると思いますので、皆さん体調管理には気をつけましょう!

 

 

 

 

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