こんにちわ夫です(・ω・)ノ
2月も半ばを過ぎましたが、まだまだ寒波が来ていますね。
この時期、毎日家に帰ってくるたびに「あ~、あったかい家だ。」と喜びを感じます。
玄関先の温湿度計はこの通りです。
外気温は8℃。この日は晴れ間がありましたので朝から無暖房。
日中に日射エネルギーをしっかりと取り込み、高気密・高断熱な壁と窓がそのエネルギーを逃がさず夜まで維持してくれます。この日もエアコンを使用したのは早朝と夜の計2時間くらい。
本当に低燃費な家です。
さて、前回の記事では高気密・高断熱住宅が光熱費も安く、健康にも良いということをお伝えしました。
今回は、家の快適性に欠かせないもう一つの要素について書きたいと思います。
〇高気密・高断熱住宅の弱点
ここ数年はいろんなビルダーが「高気密・高断熱」な住宅を提供してくれます。
この傾向は日本のエネルギー事情や二酸化炭素排出量を削減するうえで非常にいい方向だと思います。
ランニングコストは抑えられるし、寒い家に比べて健康に暮らせる。
しかし、その高気密・高断熱住宅にも弱点があります。
それは、住宅内の「過乾燥」です。
〇過乾燥のメカニズム
住宅内が過乾燥になる原因について、以下の図が分かりやすいので紹介します。
出典:「未来の世代につなぐ家 The Wellnest Home p59」
まず、外気が含む水蒸気量を考えてみます。
(分かりやすくするため数値は整数で示します)
外気が5℃・湿度50%の場合、その空気は1m3あたり約3gの水蒸気量を含んでいます。
この空気を家の中に取り込み、エアコンで23℃まで室温を上昇させます。
23℃の空気が含むことのできる水蒸気量は約20gです。
すると、空気が含有している水蒸気量は変わらないので湿度(相対湿度;空気が含むことができるmaxの水蒸気量に対する現在の含有水蒸気量)は15%になってしまいます。
簡単に言えば、水蒸気量が同じで空気の温度を上げると湿度(相対湿度)は低下する。ということです。
これが過乾燥となるメカニズムです。
高気密・高断熱住宅で過乾燥が問題になるのは、気密性・断熱性を確保したおかげで容易に目標温度まで室温を上昇させることができるようになったからです。まさに室温上昇に伴う相対湿度低下です。
これが、気密性が低く断熱性能の弱い家ではそこまで温度が上がりませんし、「ストーブ+やかん」が使用できるので、ある程度の湿度の確保がしやすかったからです。その代償としてアルミサッシ部分で結露がすごいことになりますが・・・
注)高気密・高断熱住宅でストーブを使用するのは一酸化炭素中毒のリスクがあり非常に危険です。
ほとんどの方は電気代も安く、メンテナンスも容易なエアコンを使用しているのではないかと思います。
〇過乾燥による影響
家の中が過乾燥になれば健康面で大きなデメリットが生じます。
◆乾燥肌
乾燥した空気はあらゆるものから水分を奪います。これにより、洗濯物はよく乾きますが乾燥した空気が必要とする水分量はまだまだ足りず、人体からも水分を奪います。これにより、乾燥肌などのアレルギーが発症してしまいます。
わがチビズも以前は乾燥肌でケアに苦労しました。肌の疾患は本当につらいです。
◆喉の疾患
部屋の空気が乾燥していると、すぐに喉がイガイガします。そして喉の疾患にかかりやすくなります。
私も以前住んでいた家では毎月のように喉の疾患にかかり、耳鼻科のお世話になっていました。抗生剤も飲みますし体への負担も大きかったです。喉の疾患も本当につらいですね。
◆ハウスダスト
空気が乾燥すると空気中を舞う埃が多くなります。これが原因になりハウスダストのアレルギーが生じてしまいます。実際に私もそうでした(-_-;)
◆風邪、インフルエンザ
空気が乾燥すると風邪やインフルエンザウイルスが活性化・増殖し、感染するリスクが大きくなります。
この冬もインフルエンザは大流行していますし、部屋の湿度を適正に維持するようよく注意喚起されています。
〇過乾燥を防ぐには
過乾燥を防ぐには加湿しかありません。
加湿器を使用するのが一般的ですが、必要以上に加湿すると今度は断熱の弱い部分での結露のリスクが高まります。
結露すると ⇒ カビが発生 ⇒ ダニが発生 ⇒ アレルギー疾患発生
という悪循環に陥ってしまいます。
私の以前の住まいもそうでしたが、加湿器で加湿 ⇒ 窓・アルミサッシ部分で結露しまくり=除湿
という住環境だと目標湿度に達するより先に悪循環が発生してしまい、加湿すればするほど不健康。
といったことになりかねません。湿度の管理は難しいのです。
中には空調設備でも湿度制御できるものがあります。しかしそれでも冬は湿度40%前後まで、しかも機器の導入費用が一戸建てでも100~200万と高額になり、メンテナンスコスト・ランニングコストは数十年先には物凄い額になってしまいます。
湿度の管理は健康を保つうえで非常に重要な項目でありますが、その管理には加湿機器なり、空調設備の導入と運転費用(エネルギー)が必要になります。
〇ウェルネストホームの凄いところ
私たちがビルダー選定の後半に最も注目していたのが「湿度の管理」でありまして、高気密・高断熱住宅の過乾燥という弱点をどう克服するかということでした。
いろんなメーカーの完成見学会では、漆喰仕上げにしている部屋(あえて部屋といいます)は夏も冬も快適で素晴らしい。という体験を何度もさせてもらったのですが、それは漆喰の持つ調湿性が大きく働いているからでした。
そこで、できれば漆喰仕上げにしたいが、しかし施工面積が大きくなればその分費用もかさむ。
いっそのこと導入費用とランニングコストがかかってもデシカのような空調設備で管理する方がいいのか。
悩んだ時期がありました。
そして、これはまた機会があれば書きたいと思いますが、一戸建住宅で必要な調湿量ってどのくらいなのかを計算し、あらゆる建材の調湿量を調べ、総合し、この住宅の仕様だとどのくらいの調湿量があり、あとどのくらい機器に頼った調湿が必要かを見るようになりました。
ちなみにですが、壁、床、天井にビニール製のクロスなどを貼っていれば調湿性はゼロになり、全面的に機器・エネルギーに頼った調湿が必要になります。
そうした中で選んだのがこのウェルネストホームの家でした。
・1Fも2Fも無垢床
・壁と天井は調湿性能と空気清浄機能を有する漆喰を全面施工
・断熱材には凄い量の調湿性能を備え、防音性・防虫性・不燃性を有するセルロースファイバーを使用
・壁の中には調湿性能と空気清浄機能を有する耐力面材モイスを使用
家全体で考えた場合に凄い量の調湿性能を有しており、冬に加湿器を使わなくても常に湿度50%を維持してくれます。
そして、本当の意味でのゼロエネルギー。
建材の組み合わせと、各建材の持ついいところを十分に引き出し、私たちの理想以上の高気密・高断熱・調湿性能を有する家がこのウェルネストホームの家でした。
常に適正な湿度で生活をしていますと風邪をひきにくくなります。
乾燥肌も治り喉の疾患にもかからなくなる。チビズが咳をしていても一晩寝れば治っている。ということは多いです。
そういった意識を持ちまして、上の写真をもう一度
無暖房でこの温度はもちろん凄いのですが、加湿器なしで湿度50%を維持している素晴らしさ。
この潤った暖かい空気に包まれる瞬間が幸せです(#^.^#)
ウェルネストホームの家は安全性の高い自然素材にこだわり、窓の断熱もしっかり、壁の中もいい断熱材がぎっしりと詰まっていますので、ローコストのようには建てられません。
しかし、メンテナンスコストとランニングコストを積み上げていった場合は老後には総額で安くなっている。
そして、さらに長寿命が加わりそのメリットが継続する。
その間、快適で健康的な生活を送ることができ、ヒートショックやその他の住宅が原因となる健康リスクを避けることができる。
高気密・高断熱住宅に調湿性能が加わった家、皆さんにオススメしたいです。
各地のモデルハウスで宿泊体験もできますので、真夏や真冬の気候の厳しい季節にぜひ泊まってみてください!
そろそろ年度末モード。皆さん体調管理には十分にお気を付けくださいね。
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